矯正をはじめる前にチェック!知っておきたい基本情報
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ここでは、矯正を検討中の方がぜひ知っておきたい基礎知識を、次の3項目に分けて紹介していきます。
良い矯正歯科に出会うには?
日本に約10万人いる歯科医師の中で日本矯正歯科学会の認定医という資格を持っている歯科医師は、たった3%の約3,000人しかいません。そのため1人の矯正の認定医が何か所かの歯科医院を掛け持ちで診療しているのが現状です。
- 常勤矯正医が在籍している
- 最新設備完備
- 歯列矯正以外の歯治療も行っている総合歯科
以上の3つのポイントを念頭に置いて選ぼうとすると選択肢はそれほど多くないので、安心して任せられる矯正歯科医院は、数か所に絞られると思います。
虫歯などでお世話になる一般歯科で信頼できる歯科医師と矯正歯科で信頼できる歯科医師は違います。矯正治療は歯科治療の中でも専門性の高い分野ですので、精密な総合歯科治療が一か所でできる医師、設備の整った歯科を選ぶのが安心につながるでしょう。
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矯正費用の相場は?
東京の矯正歯科の平均は80万円前後と言われていますが、これはあくまで平均的な相場。軽度な症例であればもう少し安いですが、症状が重ければ100万円を超えるというこも少なくないようです。
万が一「最初は安い料金だったのに、矯正途中で色々と追加で結局高くなった」とうことがあっても、治療を途中でキャンセルはできませんよね。
どのような症状にどれだけの費用がかかるのか、事前に正しい知識を持ったうえで医師と相談し、治療の流れとともに費用についても明確にすることで、費用のトラブルは避けられるはずです。
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失敗したらどうなるの?
矯正歯科は専門性が高い治療です。失敗例もゼロではありません。
事前にどんな失敗例があるのかを知り、治療の前に失敗を予防するための対策をしましょう。
実際に治療をする前に、矯正歯科で受けた説明や治療に不安を感じたら、他の歯医者さんのセカンドオピニオンを聞くことも大事です。理由や治療内容を具体的に話して、アドバイスをもらうこともできます。
あなたの望みをなんでも聞いてくれる歯医者さんが必ずしも良い歯医者さんではありません。あなたにとって最適な治療を提示してくれることが大切です。
矯正専門医院では初診相談を無料で受け付けているところもあります。できるだけたくさんの専門医に相談をすることで失敗を避けることができ、ベストな治療が受けられるでしょう。
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歯列矯正にかかる期間は?
歯の矯正はすぐにできるものではありません。長期間かけてゆっくりと矯正していく必要がある治療です。
矯正治療にかかる期間は、あごの骨の成長時期によって異なります。子供の場合は、あごの骨が成長を続けており、骨の成長に合わせて歯を動かすことができるので、治療は短期間で済みます。しかし、大人の場合はあごの骨と歯がしっかりと固定されているため、矯正が終わるまでに時間がかかってしまいます。
矯正にかかる期間は1年半から2年半程度かかるといわれており、歯並びや抜歯したかどうかで個人差があります。また、歯を矯正してもしばらくはもとの位置に戻ろうとする力が働くため、矯正治療にかかる期間だけではなく、歯を矯正後の位置に保定するための期間も設ける必要があります。
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矯正治療中の生活
歯列矯正中にもっとも気をつけなければならないのは、歯磨きの方法です。矯正中は歯に器具を装着している状態。器具で歯が隠れてしまうため、普通に歯磨きをすると磨き残してしまうこともあります。矯正器具をつけているときは、鏡を見ながら1本1本丁寧に磨きましょう。器具の間に詰まった食べかすを放っておくと、虫歯や歯周病の原因に繋がるので注意してください。
また、矯正治療中には硬い食べ物や、器具に色が移りやすいコーヒーやキムチなどの食べ物などは避けた方がよいでしょう。もしそういう食べ物を口にする機会があれば、いつもより念入りに歯磨きをしてくださいね。
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歯列矯正を行うメリットとデメリット
そもそも、どうして歯列矯正をする必要があるのでしょうか?
歯並びで第一印象が変わるというのは大きな理由の一つでしょう。歯並びをコンプレックスに感じると人前で歯を見せて笑うことをためらってしまい、自信をなくすきっかけになります。
また、歯並びが悪いと歯の間にあいた隙間に食べかすが挟まって、歯周病や虫歯を引き起こしやすくなります。
歯列矯正をするメリットは、これらの問題を解消できることです。一方で、歯列矯正をするデメリットは、時間がかかりすぎることでしょう。子供のうちはあごの成長に合わせて歯列矯正ができますが、大人の場合はあごと骨を動かすことができないため、器具で少しずつ歯を動かすしかありません。
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大学病院で行う歯列矯正
長期間かかる治療だからこそ、病院は慎重に選びたいものです。
実は、歯列矯正は一般歯科だけではなく、大学病院や歯列矯正専門の医院でも治療を受けることができます。大学病院で受ける歯列矯正は、普通の一般歯科や歯列矯正専門の医院で受ける治療とどう違うのでしょうか?
大学病院で治療を受けるメリットは、充実した設備です。大学病院は、一般病院と比べて設備や器具が揃っています。一方で、研修中の医師が多く在籍しているので、経験豊富な医師の治療は受けられない可能性も。また、最新の設備が揃っている大学病院を受診する人は多いので、予約が取りにくいというデメリットもあります。
事前にしっかり情報収集を行い、初回のカウンセリングで信頼できる病院かどうかを見極めてから矯正治療を受ける病院を決めましょう。
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歯列矯正で感じる痛みの原因とその対処法
歯列矯正中には、しばしば痛みを感じることがあります。痛みを感じる原因は、器具によって歯を動かしているからです。器具を装着した翌日からだんだんと痛みは治まっていきますが、器具が口腔内を引っかいて口内炎を誘発させるのも悩ましいところです。
食塩水でうがいをしたり、電動歯ブラシでマッサージするように歯磨きをしたりすると痛みを抑えることができます。また、歯科医師にホワイトワックスで器具を覆ってもらうことで、器具による口内炎を防ぐことも可能です。
痛むからと言って鎮痛剤を飲み過ぎたり、逆に痛みがないからと自己判断で服薬をやめたりしないようにしましょう。もし市販の鎮痛剤を服用する場合は、必ず医師に相談してくださいね。
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ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
ワイヤー矯正とマウスピース矯正はどちらも人気の高い方法です。昔から歯列矯正といえばワイヤー矯正を指すのが一般的ではありましたが、近年は目立たなくて取り外しも可能なマウスピース矯正の人気も高まっています
ワイヤー矯正は目立つのがデメリットではあるものの費用が安いのが魅力です。裏側に付けて矯正を行うタイプのものだと見た目の問題は解消されるものの費用がかかります。マウスピース矯正は目立ちませんが費用が高く、悩んでいる方も多いようです。
このようにそれぞれ特徴が違うため、どちらか一方が極端に優れているわけではありません。だからこそどちらを選択しようか悩んでしまう方がいるのですが、それぞれの違いをチェックし、自分にとって最適な方を選択してみましょう。
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子供の矯正について
歯列矯正は小さな子供のうちから行う方もいれば、大人になってから行う方もいますよね。この場合の違いはどこにあるのでしょうか。子供の力歯列矯正を行う場合、歯の生え変わりや顎の成長の力を上手に利用して矯正ができます。そのため、歯を抜かずに歯並びを整えられるケースが多いのです。
これに対し、大人になってから歯列矯正をする場合はすでに歯の生え変わりや顎の成長が完了しているところから矯正を始めることになるため、成長の力を借りた矯正はできません。どちらの場合もそれぞれメリットとデメリットがあるので、歯列矯正のタイミングについて悩んでいる方は比較して自分にとってデメリットの小さい方を選んでみましょう。おさえておきたい違いについてご紹介します。
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30代で歯列矯正を始めるメリット・デメリット
矯正治療は子どもだけではなく、大人でも受けることができます。30代からでも歯列矯正をおこなえば、多くのメリットがあるのです。30代で矯正治療を実施するメリットとデメリットをご紹介しています。歯並びにお悩みの方は必見です。
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40・50代からの歯列矯正は遅い?
40代、50代でも矯正治療をあきらめる必要はありません。基本的にはいくつになっても矯正治療は可能です。特に40代、50代の方はこれからの人生を健康に過ごすためにも、歯並びをきれいにするターニングポイントともいえます。40・50代で矯正治療を受けるメリット・デメリットを確認してみましょう。
40・50代からの歯列矯正は遅い?を詳しくチェック!
大人の男性の歯列矯正について
欧米諸国、特にアメリカでは矯正治療が盛んです。日本では歯並びに関してアメリカほど厳しい目で見られないと思いますが、現代社会はグローバル化が進んでいますので、これからの時代には、歯並びもマナーの一つになる時代が来るかもしれません。大人の男性が矯正治療を受けるメリットを知っておきましょう。
大人の男性の歯列矯正について詳しくチェック!
マウスピース矯正の費用
矯正治療を検討する場合、費用がどれくらいかかるのかが気になる方も多いでしょう。必要な費用は、「全体矯正を行うか」「部分矯正を行うか」によって大きく変わってきます。また、支払い方法についても「処置別支払い制」「トータルフィー制」といったように、クリニックによって異なるので、あらかじめ確認しておくことが大切です。
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