すきっ歯
公開日:|更新日:
ここでは、すきっ歯の特徴や原因、矯正方法について紹介していきます。
すきっ歯の特徴
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある歯並びのことで、歯医者さんでは、空隙歯列(くうげきしれつ)や歯間離開歯(しかんりかいし)と言います。
すき間は自然にできたものであり、虫歯などが原因ではないのですが、どうしても見た目が気になるというような場合や、すき間に食べ物が詰まって虫歯になりやすい傾向にあるため、治療することが望ましいようです。
原因
すきっ歯になる原因にはさまざまなものがありますが、生まれつきのものと、生活習慣などが原因でなってしまうものの大きく2つがあります。
生まれつきすきっ歯の場合
生えてきた歯が生まれつき小さい場合や、生えてくる予定の歯が欠損して生えてこない場合などに、すきっ歯になりやすくなります。
成人の場合は上下の永久歯が28本ありますが人によっては不足していることもあります。本来あるべき場所に歯が生えてこないため、すき間ができてしまうのでしょう。
また、歯とアゴのバランスが崩れることですきっ歯になることもあります。つまり、歯の大きさに対してアゴが大きすぎる場合や、アゴの大きさに対して歯が小さすぎる場合などに、歯にすき間ができやすくなるのです。
生活習慣が原因となる場合
すきっ歯の原因が、子供のころからの習慣である場合もあります。
この場合は、たとえ治療しても再発する可能性があるため、まずは習慣を直す必要がありますよね。
頻繁にほおづえをつくクセがある人、就寝時に毎回同じ姿勢で寝る人も要注意。奥歯の噛み合わせがおかしくなり、すきっ歯になりやすいのです。
ほかにも、食べ物や飲み物を飲み込む際に、舌を前歯の裏に押し付けるクセのある人は、前歯が徐々に開いてすきっ歯の状態になりやすいといわれています。
すきっ歯を矯正しないと起こるデメリット
すきっ歯になっているとどんな問題が起こるのでしょうか。また、すきっ歯を放置しておくとどうなるのでしょう。ここでは、すきっ歯の症状について解説します。
見た目が悪い
一番の問題は見た目の悪さです。とくに前歯にすきっ歯が見られると、笑った時に人に見られてしまいます。本人は気にしていなくても、すきっ歯の印象はあまりよくありません。歯の見た目はその人の印象を大きく左右し、ときには歯の見た目で性格までも判断されてしまいます。間抜けな印象を与えることで仕事に影響したり、場合によっては出世に影響したりすることも。すきっ歯のイメージを自覚し、コンプレックスを抱えている人は多いようです。人前で笑うことができない人や会話中に相手の目線が気になってしまう人もいます。自分に自信がなくなり、コミュニケーションが不足。仕事や恋愛にうまく取り組めなくなり、生活すべてに影響してきます。海外では、すきっ歯が良いイメージとなる場合もあるようですが日本では残念ながら良いイメージはないのです。
虫歯になりやすい
一番の問題は見た目の悪さです。とくに前歯にすきっ歯が見られると、笑った時に人に見られてしまいます。本人は気にしていなくても、すきっ歯の印象はあまりよくありません。歯の見た目はその人の印象を大きく左右し、ときには歯の見た目で性格までも判断されてしまいます。間抜けな印象を与えることで仕事に影響したり、場合によっては出世に影響したりすることも。
すきっ歯のイメージを自覚し、コンプレックスを抱えている人は多いようです。人前で笑うことができない人や会話中に相手の目線が気になってしまう人もいます。自分に自信がなくなり、コミュニケーションが不足。仕事や恋愛にうまく取り組めなくなり、生活すべてに影響してきます。
海外では、すきっ歯が良いイメージとなる場合もあるようですが日本では残念ながら良いイメージはないのです。
歯周病になる可能性も
すきっ歯の人が虫歯になりやすいのと同じ理由で、歯周病にかかってしまうケースもたくさんあります。食べカスが歯の隙間に残ったままだと細菌が増殖。次第に歯茎まで菌が侵入してしまい、歯周病を引き起こします。
さらに歯周病になると、すきっ歯が悪化してしまうことも。歯茎が後退してしまうことで歯を支える力が弱くなってしまうのです。
発音が悪くなる
歯並びが悪いと正しい発音ができなくなります。とくに、すきっ歯の場合は「さ行」が発音しにくくなるでしょう。「さ行」は歯の隙間を空気が流れることで発せられる音です。歯の隙間を通過する空気の量が適切でなければ「さ行」を正しく発音できなくなってしまいます。英語の発音で「th」と「s」がうまく使い分け出来ない人もすきっ歯が原因かもしれません。
消化器管へ負担がかかる
すきっ歯になっていると、かみ合わせが悪いせいで食事のときに食べ物をしっかり噛むことができません。十分に噛まれていない食べ物は大きいまま食道や胃、腸に運ばれていくことに。消化器系の内臓に負担をかけることになり、他の病気を発症する可能性が高まることにもなりかねません。
歯の隙間に食べ物が詰まってしまうことを無意識のうちに避けようとして、食べ物をしっかり噛まない人もいるようです。歯の隙間に食べ物のカスが詰まってしまうことで痛みや違和感を感じ、それを避けようとしてついつい噛まずに食べ物を飲み込んでしまうことも。食べ物をよく噛まないと肥満の原因にもなってしまいます。
顎関節症
すきっ歯でかみ合わせが悪いと顎関節症になりやすくなります。顎関節症はアゴの関節が痛くなる病気ですが、悪化すると口を開けることができなくなり、次第に痛みやしびれなどを引き起こし、日常生活に支障が出てくるでしょう。かみ合わせが悪いとアゴが正常に動かず、通常の骨の位置からズレてしまうことで顎関節症を引き起こすと言われています。
肩こり・頭痛
歯並びの悪さが原因で肩こりや頭痛を引き起こすケースもあります。その多くは顎関節症が悪化することによる肩こりや頭痛ですが、悪化すると全身のしびれ症状を引き起こす可能性があります。アゴの筋肉が緊張状態のまま固まってしまうことで肩の筋肉まで影響を受けてしまうのです。頭痛が頻繁に起こるようなら、すきっ歯による顎関節症が原因かもしれません。アゴの骨がズレていることや筋肉が緊張を続けることで血液や脊髄から脳に向かう髄液の流れが悪くなり、頭痛が起こると言われています。
放置すると悪化する
すきっ歯を放置していると、どんどん悪化してしまうことになります。歯のすき間があると歯にかかる力が横に逃げ、歯が倒れてきてしまいます。
すき間が多いとかみ合わせも悪くなり、かみ合わせの悪い部分の歯が余計に伸びてくることも。そうなるとかみ合わせがさらに悪化して顎関節症も重症化してしまいます。今は大丈夫でもいずれは治療が必要になってくるでしょう。
矯正方法
ここでは、すきっ歯の矯正方法とその種類を紹介します。
ダイレクトボンディング
天然の歯を削らずに、コンポジットレジンを直接盛り付けることですきっ歯を治す方法で、着色や変色を防ぐために、定期的に通院する必要があり、プラスチックのため2~3年経過すると黄色くなってきますが修理は簡単です。
ラミネートべニアといわれる、歯の表面を0.5~0.7mmほど削り、薄いセラミックを貼り付けることで治療する方法で、すき間が3mm以下であればこの方法で治療可能です。
セラミックなので変色がなく、汚れも付着しにくいのがメリットですが、自分の歯を削らなければなりません。
クラウン
歯を削って被(かぶ)せものをすることにより、歯の大きさや形を変更してすきっ歯のすき間を埋める方法で、自分の歯を削る量は多くなります。すでに詰め物が入っている、歯の神経がなくなっているなどの場合に行われる治療法です。
マウスピース
といわれる、定期的に歯型に合わせてマウスピースを交換しながらすき間を埋めていく方法は、マウスピースが透明で目立たないため、人目を気にする人に向いていますが、1日15時間以上装着している必要があり、3か月~1年ほど期間がかかります。
ワイヤー
矯正といわれる、歯の両側につける矯正装置を使い、ワイヤーの力で歯を動かしながらすき間を埋めていく方法で、抜歯せずに治療ができ、天然の歯を生かすことができるというメリットがあります。
また、装置を装着してしまえば24時間歯を動かす力が作用するので、結果的に歯を太くすることにつながります。
診断テストで自分にぴったりな矯正歯科を見つける