抜かない矯正
公開日:|更新日:
歯列矯正で歯並びを良くするために抜歯をするところもあります。いくら矯正のためとは言っても歯を抜くのはちょっと…と、お考えの方も少なくはないはず。ここでは、矯正をしたいけれど歯は抜きたくない方に向け、抜歯しない矯正をしてくれる歯科医院をご紹介します。また抜歯をしない矯正方法やメリット、デメリットについても解説していますので、ぜひご一読ください。
目次
インプラント矯正にも対応する抜歯しない総合歯科
抜歯することもある矯正治療。できれば健康な歯を抜きたくないという方に向けて、ここでは開業から10年以上の実績があり、通常の矯正治療よりも大きく歯を動かすことのできるインプラント矯正に対応する、このサイトに掲載の土日診療の総合歯科をご紹介します(2021年9月時点)。
事前に総額の治療費用を提示してくれる
引用元:銀座しらゆり歯科公式HP
(https://www.shirayurishika.com/)
おすすめポイント
- 治療を希望する際にはまず初めにカウンセリングと検査を行います。この時点で矯正治療にかかる費用を提示。この時に提示されたもののほかに追加費用がかかることはないため、治療費に関する不安を抱えずに済みます。矯正治療の費用は、どの装置を使用するか・どのくらいの難易度かという点で決定されます。
矯正治療のほか、歯周病治療や根幹治療、審美治療、インプラント治療それぞれの分野を専門とする医師が在籍。そのため、矯正治療に伴う抜歯なども同院内で対応が可能となっており、患者の負担を軽減できます。矯正治療では、通常の表側矯正のほか、裏側矯正や部分矯正、マウスピース矯正などさまざまな治療について対応している点が特徴といえるでしょう。
公式サイトでもっと詳しく見る
銀座しらゆり歯科
に相談してみる
診察時間 |
平日 11:00~13:00 / 14:30~20:00
土日 10:00~13:00 / 14:30~18:00
|
治療費 |
矯正相談(カウンセリング)無料、精密検査・診断料22,000円(初回のみ)、インビザライン(部分矯正)22万円、ハーフリンガル110~132万円、フルリンガル132~165万円、表側矯正77万円〜 ※価格は、2021年11月の情報です。
|
休診日 |
祝日 |
電話番号 |
0120-118-041/03-6228-7826 |
住所 |
東京都中央区銀座2-4-18 アルボーレ銀座5F |
矯正専門のドクターが治療を担当する
引用元:デンタルオフィスクロスエアタワー公式HP
(https://www.setaden.com/meguro/)
おすすめポイント
- 専門の教育を受けた矯正を得意とするドクターが治療。大学の矯正科と連携することにより、先進的な矯正治療を可能としています。同院では、不正咬合を予防することや治療に伴う痛みの緩和、矯正治療に使用する装置における審美性の改善、そして治療期間を短縮することを目指して治療を行っています。
充実した設備を備え、治療を行っているデンタルオフィスクロスエアタワー。歯科用CTによる精密な診断やマイクロスコープによる精密な治療を実現します。さらに、全ての歯科ユニットに対して口腔内カメラと大型の液晶モニターを設置しており、患者自身も治療前・治療後の状態をしっかりと確認することが可能。治療に関するわかりやすい説明に繋げられます。
公式サイトでもっと詳しく見る
デンタルオフィスクロスエアタワー
に相談してみる
診察時間 |
9:00〜18:00
|
治療費 |
相談料5,500円、ワイヤー矯正88万円、ワイヤー部分矯正22万円〜、調整料5,500円、マウスピース矯正(フルマウス)77万円、マウスピース矯正(前歯のみ)49万5,000円 ※価格は、2021年11月の情報です。
|
休診日 |
祝日・年末年始 |
電話番号 |
03-6416-0797 |
住所 |
東京都目黒区大橋1丁目5-1 クロスエアタワー 202 |
顎と噛み合わせのプロによる矯正治療
引用元:東京八重洲デンタルクリニック公式HP
(https://www.tydc.jp/)
おすすめポイント
- 日本成人矯正歯科学会認定医、日本顎関節学会専門医、日本顎咬合学会認定医の資格を持つ医師が在籍。顎と噛み合わせに関するプロによる専門的な矯正治療を行っています。また、虫歯や歯周病の治療が必要な場合も、院内で治療を行うことが可能。他の医院に足を運ぶ必要がありません。
同クリニックでは、見た目を美しくするとともに、歯を正しく機能させるための包括的な治療を提供しています。そのためにも、患者との信頼関係を築くためのカウンセリングに力を入れており、症状や要望に応じたオーダーメイド治療を提供。治療内容を説明するとともに、治療費についても明確に説明してくれるため、不安を解消した上で治療をスタートできるでしょう。
公式サイトでもっと詳しく見る
東京八重洲デンタルクリニック
に相談してみる
診察時間 |
平日 10:00~20:00
土日10:00〜18:00
|
治療費 |
ワイヤー矯正(表側矯正)30万8,000円〜、マウスピース矯正22万〜77万円、裏側矯正14万3,000円(別途ワイヤー矯正装置料金)〜、処置料5,500円 ※価格は、2021年11月の情報です。
|
休診日 |
祝日 |
電話番号 |
03-5205-1351 |
住所 |
東京都中央区日本橋3-1-17 日本橋ヒロセビル9F |
はらだ歯科クリニック
患者の負担を軽減した治療を提供
引用元:はらだ歯科クリニック公式HP
(https://www.harada-dentalclinic.jp/)
おすすめポイント
- 矯正治療の専門医が治療を手がけるはらだ歯科クリニック。これまでの治療経験を活かし、それぞれの患者に適した治療計画となるよう検討します。矯正治療は子どもから大人まで幅広い年代に対応。子どもの場合には、まず6歳の時に一度相談をすることを推奨しています(矯正治療の診療日は毎月第4土曜日の午後)。
矯正治療のほか、一般歯科治療やインプラント、小児歯科、審美歯科などさまざまな治療を手がけているはらだ歯科クリニック。治療を受ける患者の負担を減らすために、可能な限り痛みが少ない治療を提供している点、検査結果や治療計画などに関するわかりやすい説明などを心がけています。また、マイクロスコープを使用し、精密な検査や治療を行っている点も特徴です。
公式サイトでもっと詳しく見る
はらだ歯科クリニック
に相談してみる
診察時間 |
月曜〜水曜・金曜9:00~13:00 / 14:30〜20:00
土曜9:00~13:00 / 14:30〜17:00
|
治療費 |
要問い合わせ
|
休診日 |
木曜・日曜・祝日 |
電話番号 |
03-5350-6830 |
住所 |
東京都渋谷区初台1-11-1 菊寿ビル2F |
抜かない矯正とは
歯の矯正を行なう場合、歯並びを良くするために抜歯を行なうことがあります。いくら矯正のためとはいえ、歯を抜くのは身体に負担がかかりますし、将来を考えるとなるべく歯は大切に残しておきたいものですよね。
「矯正をしたいけど、歯を抜きたくない…」そんな方におすすめなのが、歯を抜かない矯正治療です。
- 奥歯を後方へ移動
- 歯列を側面へ拡大
- 削って隙間をつくる
以上の3つが歯を抜かない矯正で行なわれている治療方法ですが、言葉だけ聞いてもイメージが沸きにくいですよね。そこで、抜かない矯正についての詳しい治療方法やメリット・デメリットを調べてみました。矯正を考えている方はぜひ抜かない矯正を視野に入れてみてください。
抜かない矯正の方法
抜かない矯正の方法は主に3つあります。それぞれどのような治療が行なわれるのかまとめてみました。
- 奥歯を後方へ移動
奥歯を現在の位置よりも奥に移動させて、スペースをつくる治療法。治療の手順として、レントゲンで奥歯の後ろにある骨の長さを計測します。どこまで後方へ持っていくことができるか緻密な計算を行ない、移動後の位置を決定。奥に移動できる距離は個人差があるため慎重に決めて治療する必要があります。
- 歯列を側方へ拡大
歯列全体を側方へ拡大させます。全体が移動するためつかえる幅が広がり、より理想の歯並びへ近づけることができるのです。ただし、側方への過度な拡大は後戻りの原因となってしまいます。
- 歯を削って隙間を作る
歯の表面でコーディングされているエナメル質を削って、歯と歯の間に隙間をつくります。削る量は1/4~1/3と数値だけ見るとかなりの量を削っているように感じますが、キレイに研磨することで虫歯を防げるので、怖がる必要はありません。隙間ができると余裕が生まれて歯の移動がしやすくなります。
抜く矯正と抜かない矯正のメリットとデメリット
歯を抜く矯正と抜かない矯正がありますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
歯を抜く矯正治療 |
歯を抜かない矯正治療 |
メリット
- 歯を抜くことで上下のバランスが取りやすくなり、より自然な歯並びになる
- 骨格に問題があってもほとんど外部手術なしで治療を受けられる
デメリット
- 途中経過が良くなくても歯を抜かない矯正治療に切り替えられない
- 歯の本数が減るため、残りの歯への負担が大きくなって弱りやすくなってしまう
|
メリット
- 歯を抜かずに済むので体への負担が少ない
- 抜かない矯正の結果が思わしくない場合、歯を抜く矯正に切り替えることができる
デメリット
- 上下の歯のバランスが取りにくいので、突出感が出てしまうことがある
- 歯を抜く矯正よりも治療期間が長くなってしまう
|
それぞれメリット・デメリットはありますが、歯を抜いてしまうと、もう元に戻すことはできません。本数が減ると残りの歯への負担が大きくなってしまうので、矯正治療を受けるとき、自分の歯を抜かずに矯正ができるのか医師に確認しましょう。
メリット・デメリットを頭で理解しても自分で判断するのはなかなか難しいかもしれません。自分に合った治療法は何かを医師とよく相談して、矯正治療の方針を決めるようにしましょう。
抜かない矯正の装置を確認
一般的に矯正では歯を抜いた上で治療を行なっていくことになりますが、ケースによっては抜かないで矯正が可能な場合もあります。
具体的にみていくと、使われる装置は次のようなものです。
拡大床装置
子どもに良く使われる方法です。顎に比べて歯が大きい場合などに事前に顎を広げておくと、将来的に抜歯をしなくてもきちんと歯が並ぶ可能性が高くなるため、そういった目的で使われます。
食事をする際には取り外すことができるため、無理なく矯正を行なっていけるでしょう。
インプラント矯正
歯がなくなったところに人口の歯を埋め込む一般的なインプラントとは違い、矯正で役立てられるインプラントもあります。
これは歯を動かすためのチタンという金属で作られた「スクリュー」や「プレート」といった土台を骨に埋め込む装置のこと。
従来の矯正に比べると歯が速く移動するのがメリットです。また、抜かない治療を行ないたいと思った時に効果的な歯の遠心移動や、圧下移動といったことも実現できます。
最後はマルチブラケット装置
様々な方法で歯を抜かないための矯正治療はできますが、基本的に最後はワイヤー装置を用いた一般的な治療を行なうことになるでしょう。
マルチブラケット装置には様々な種類があり、ほとんど目立たないようなものも開発されています。
歯の状態や、顎の大きさなどによっても抜かない治療の具体的な方法は変わってくるので、自分の場合はどのような治療方法を選択できるのかについてよく確認してみましょう。
抜かない矯正の医師に求められる実力
ケースによっては、どうしても抜歯が必要になってくるケースがあります。例えば、拡大床装置を使ったとしても顎を広げられる面積には限界があるからです。
中には、医師が適切に拡大床装置を使えなかったために出っ歯になってしまい、大きなトラブルに繋がることも。やはり、抜かずに矯正をするためには、非常に実力のある医師の力を借りなければなりません。
適当に拡大床で顎を広げてしまったりすると、噛み合わせが狂ってしまうこともあります。
抜かない矯正治療は高度な技術と知識を必要とするため、一般的な歯科医ではなく、抜かない矯正の分野で評価されている医師を選択しましょう。
健康的な歯を抜きたくないという思いから非抜歯矯正を希望する方が多いですが、抜歯をしたほうが美しく、他の歯も健康的に保てるケースも多いため、そういったことをきちんと判断してくれる医師を選ぶことが重要です。