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歯列矯正で感じる痛みの原因とその対処法

公開日：2020年11月18日｜更新日：2023年5月23日

矯正治療中はなぜ痛むのか

歯列矯正を行うときには、しばしば痛みが生じてしまうものです。

では、歯列矯正の際の痛みはどうして起こるのでしょうか？

まず原因として挙げられるのは、「歯が動くこと」です。

矯正器具は歯を少しずつ動かして歯並びを修正するものですので、この痛みはどうしても生じてしまいます。

しかし、この痛みはずっと続くものではなく、器具を装着した翌日をピークとして少しずつ収まっていきます。

「咀嚼する動作」も痛みの原因となります。

これに関しても器具をつけた状態ではどうしても生じてしまう痛みですが、食べるものを工夫することで改善することができるでしょう。

矯正器具を着けていると、どうしても口の中で器具がこすれて口内炎ができてしまいがちです。

この「器具による口内炎」も痛みの大きな原因の一つです。

特に治療を始めたばかりのときは、この器具による口内炎が生じやすい時期となります。

口の中は人体の中でも特にデリケートな場所なので、器具が少しこすれるだけでも傷つきやすいのです。

また、器具を装着したばかりの頃はどうしても違和感があり、そのせいで頬の内側を噛んでしまうことがあります。

この「頬の内側を噛むこと」も痛みの原因となります。

これもやはり治療開始初期の頃に多く、慣れていくにつれて少なくなっていきます。

矯正治療を行う際には、歯が移動するスペースを確保するために歯を抜かなくてはいけないばあいがあります。

「抜歯による痛み」も原因のひとつです。

痛みを和らげる方法

徐々に少なくなっていくとは言え、やはり歯列矯正中の痛みは辛いもの。

では、どうすればこれらの痛みを和らげることができるのでしょうか？

自分でできる方法

自分でもっとも手軽にできる方法としては、食塩水でのうがいが挙げられます。

口のすみずみにまで行き渡るように、ていねいにうがいをしましょう。

歯磨きに電動歯ブラシを用いるのも効果的です。

電動歯ブラシには歯を磨くだけでなく、歯茎をマッサージする効果もあるので、痛みを軽減してくれるのです。

これらの方法でも痛みが解消しないというばあいは、市販の痛み止めを飲むのがいいでしょう。

しかし、自己判断で痛み止めを選ぶのはやはり危険なので、まずは担当医に相談してからにしましょう。

また、ビタミンが不足しないように食べ物に気を使うのも大切です。

医師にやってもらう方法

器具が口の中に当たって傷がついてしまうばあいは、ホワイトワックスを着けてもらうのがいいでしょう。

これは飲み込んでも問題ない粘土状の素材で、これで器具を覆うことで口の中を保護します。

口の中の状態によっては、痛み止めではなく抗生物質を処方してもらったほうがいい時もあります。

特に、深いところにある歯を抜いたばあいには抗生物質が有効です。

歯のかみ合わせが悪くて痛みがあるばあいは、ソフトプレートを用いるもいいでしょう。

これを噛むことでかみ合わせを修正し、痛みを和らげます。

痛みがある時にやってはいけないこと

口の中の痛みは慣れるまで時間がかかりますが、その間に自分でも知らず知らずのうちにやってはいけないことをしてしまう人もいます。

ここでは、痛みがあるときにやってはいけないことをまとめてみました。

まず、痛み止めや抗生物質に関して。

当然のことですが、医師から処方された薬は、指定された量をきちんと守って服用しなくてはいけません。

痛みが酷いからといって自分でかってに量を増やしたり、もう大丈夫だと判断して飲まなくなったりすると症状が悪くなることもあります。

また、自分で勝手に市販の薬を飲むのも、飲み合わせが悪くなる可能性があるのでNG。

薬に関しては担当医の指示を待ちましょう。

口内炎などで口の中に違和感があると、ついついそのあたりをいじってしまうという経験は誰にでもあると思います。

歯列矯正中も同じで、器具を装着している違和感から、指や舌で器具をいじってしまうことがありますがこれもよくありません。

指や舌を傷つけてしまう可能性がありますし、器具の破損にもつながります。

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